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「おとつくらぼ」命名のこだわり


 

 「おとつくらぼ」という団体名、私はすごく気に入っています。我ながら良い団体名にしたなと愛着が湧いています。

 一度きりの演奏会の開催を目的とした団体ではなく、長く継続して作品発表の機会を定着させるための団体だと思っているので、団体名の重要度は高いと感じていました。覚えてもらいたいですし、皆にも愛着を持ってもらいたいですからね。

 

 それこそ、これだけで3か月程度悩むほどには……。

 悩みました。 

 

 悩みに悩んだ末、譲れない「団体名こだわりポイント」を設定して、これらを満たすように案を出しながら、最終的に「おとつくらぼ」に決定しました。

 この団体名こだわりポイントがは、以下のようなポイントです。

 

 

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 ■読めること、読み間違わないこと

 長く継続する団体を目指すにあたり覚えてもらいたい、愛着を持ってもらいたいという気持ちがあったので、初見でも読める団体名にすることを考えました。

 

 そこで「団体名はひらがなにしよう!」と、初期の段階で決めていました。ひらがな柔らかくてかわいいですよね。

 

 

 ■造語であること

 「造語」であることそのものが重要というよりは、団体名で検索した時に自分たちの団体の情報が出やすい(それ以外が出にくい)ということが重要でした。

 例えば我々の団体名が「おとつくらぼ」ではなく「音楽作曲研究所」だったら、結果はかなり違うと思います。

 

 ・「おとつくらぼ」で検索した結果

 ・「音楽作曲研究所」で検索した結果

 

 「音楽作曲研究所」だと、芸大音大の学部やコースのページが多くなりますよね。その点「おとつくらぼ」は大成功と言えます。

 

 

 ■ただし、何をしている団体かが名前でわかること

 扱う演奏形態が管弦楽や吹奏楽であれば「〇〇管弦楽団」や「〇〇吹奏楽団」、あるいは「〇〇オーケストラ」や「〇〇ウィンドオーケストラ」などが一般的でしょうか。名前と一緒に団体の立ち位置というか、演奏形態が一緒になっていることが多く、音楽を扱う団体として非常に明快です。

 

 しかし我々の場合は演奏形態が不定、さらにプレイヤーだけでなくコンポーザーも巻き込んでの団体ということで、悩ましかったです。

 何が悩ましいかというと、上記で言うと〇〇の部分、団体のメイン名称を音楽と全く切り離して自由に考えてしまうと、何をする団体なのかが本当にわからなくなる、という点でした。

 

 例えば団体名を「ピーマン」にした場合、吹奏楽であれば「ピーマン吹奏楽団」や「ピーマンウインドアンサンブル」みたいに音楽、特に吹奏楽を扱う団体とわかりやすいのですが、我々がやると……。単に「ピーマン」や「音楽団体ピーマン」あたりでしょうか。

 何の団体かわからないですよね。「八百屋かな?」と思われます。

 

 ということで名称だけでも音楽を扱うことがわかるようにしたかった!

 悩んだ結果、音楽を扱う「おと」、作曲を扱う「つく(る)」、試行錯誤の場を連想させる実験、研究から「らぼ」で「おとつくらぼ」になりました。

 単純明快!

 

 また団体の立ち位置、例えば管弦楽団や吹奏楽団のような「団」の呼称としては、最終的には「音楽集団」としました。プレイヤーだけではないからですね。

 

 ということで「音楽集団おとつくらぼ」です。考え方が細かいですよね。でもこだわりです。

 

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 団体名で唯一私が「考えておけばよかったなー」と思っている部分としては、略称が定まらないことでしょうか……。

 今、略して読んでくれている人は「おとつく」や「らぼ」と呼んでくれています。どっち派もいます。

 私としては略称は設けないつもりだったんですけど、やっぱりあると良いですよね。略称があると愛着が湧きやすいのかなと思います。4文字くらいが呼びやすいですよね!

 

 参考になるかどうかはわかりませんが、これから団体を作って団体名を決める方の参考になればと思います。