この作品は面白い。まずは聞いてみて欲しいです。
代表が個人的に再演希望 No.1 のアツい作品、その1楽章です。
第1回にして、おとつくらぼの中でもかなり特異な編成です。鍵盤ハーモニカ、リコーダーを入れた編成。
(この記事を書いている現在は第4回に向けて準備中ですが)管弦楽や吹奏楽に通常無い楽器を入れての編成は、おとつくらぼの作品の中でも実は少ないです。
第1回という「前回」がない中での手探りな感じがあって、団体コンセプトにも忠実で、そして尖っていました。
おとつくらぼは演奏会ごとにテーマを決め、テーマに沿って作曲してもらいます。第1回のテーマは“first”でした。
作曲した谷川尚弘さんはこのテーマと自身の経験から初等教育、小学校教育に発想を広げ、小学校の音楽の授業で使われるリコーダー、そして鍵盤ハーモニカを作品に盛り込むという選択をしました。
思えば確かに、リコーダーや鍵盤ハーモニカに触れる時期は音楽教育の中でも本当に最初の方で、かつ音楽を普段から嗜む人に合わせたレベルでは出てこない(そして音楽を普段から嗜む人のようにレベルアップしていかない)ので、「カッコいい……!」というリコーダー曲、鍵盤ハーモニカ曲に出会った記憶がありません。
楽器に出会ってある程度演奏できるようになっても、演奏するのが好きな作品に出会わず、音楽を卒業していくのはなんだかもったいないですよね。
リコーダー、鍵盤ハーモニカという楽器の魅力を最大限引き出しつつ、この編成で「カッコいい……!」と思える作品を作曲する。
このコンセプト自体がカッコいいし、出てきた作品も魅力・パワーに溢れています。
4楽章形式の1楽章という立ち位置としても、そして第1楽章内の構成的にもカチっと引き締まっているのですが、それでいて少年の心を忘れない無邪気さのようなものが漂っていて。「こうしたらどう反応するかな?」みたいな冒険心、ワクワク感、好奇心。あっという間に引き込まれてしまうんですよね。
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ちなみに谷川さんは代表と大学の同期です。
出会ったときからピアノはもちろん上手だったのですが、大学時代に鍵盤ハーモニカに魅了され、今はピアノや鍵盤ハーモニカを中心に活動されています。
ジャズ畑出身で、おとつくらぼ参加に際して「こんなにちゃんと譜面書いたのは初めてかもしれない」と言っていました。マジかよ。
楽譜表記のことで、楽譜作成ソフトの操作方法をよく聞いてくれました。良い思い出です。
作品の著作権は作曲者本人が持っていますが、気になる際はおとつくらぼにお問い合わせいただいても大丈夫です。
お取次ぎさせていただきます。
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